"ドラマ"ティック MY LIFE

テレビっ子カヲルのドラマと映画の日々。好きなこと:旅行、エンタメ、ジャニーズ

【僕らは奇跡でできている】どうしてこんなに言葉が染みるんだろう

2018年10月クールのドラマ「僕らは奇跡でできている」、私このドラマだいすきです。

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主演が高橋一生なのですが、ピタリと役がハマっていて、観ていて心地良い。ドラマ内で公言はされていませんが、主人公の相河一輝は発達障害(きっと間違いなく)。自分の興味があることにしか興味がなく、人からどう思われているかなんてみじんも感じない、生物を愛し動物行動学を教える大学教授です。

ほか、榮倉奈々戸田恵子小林薫ら俳優陣もそれぞれの役がすんと馴染んでいて、その役どころもそれぞれが自分の人生における役割をまっとうしている気持ちよさがあります。アンジャッシュの児島も変人な教授役で出演しているんですが、くすっと笑える要素をもたらしてくれる結構大切な役どころだったりします。物語後半で、学校を休み続ける一輝さんを心配して、一輝さんの家を訪れるシーンには少しほろりとしました。

 

このドラマはとにかくセリフがすてき。一つひとつの言葉が丁寧に紡がれています。開けると星とか鳥とかの様々な形のアイシングクッキーが詰まっている缶のように、物語の中にはいろんな人のいろんな角度からの言葉が詰まっています。今日はどんな言葉と出会えるだろう、とワクワクするんです。

「僕は一番仲良くなりたい人と仲良くなれたので、それでいいんです。ーー自分です」

相河一輝が発する言葉の一つひとつは、世間の目(主に会社の目や義母の目笑)を気にして生きている私の胸に"ずしん"です。世間の目を気にせず、純粋な心でじぶんと向き合っている一輝さんのことばだからこそ、嘘くさくなくて説得力をもつのでしょう。

榮倉奈々演じる歯科医の水本育実は、バリバリのお仕事ウーマンで、多分最も一般的にいう"ふつう"の人。だから水本先生に自分を置き換えて見られるのも、ストーリーに入り込むひとつの要因になっている気がします。

ストーリー展開は決して派手ではないのですが、ちょっと驚きの展開があったり、ちょっともどかしさがあったり、ちょっと胸きゅんがあったり、ちょっとハラハラしたり…そんな"ちょっと"の要素が散りばめられていて、飽きることなく、そして疲れることなく、見続けられます。

 

こういう丁寧な物語がほんとすき。あとお食事のシーンがあるドラマがなんだか好き。「僕らは奇跡でできている」も、山田さんとの食事シーンが素敵なんですよね。ピリ辛きゅうりが食べたくなります。

固定観念がちがちの人や、現状がなんだかモヤモヤするひとにぜひおすすめしたいドラマです。