【えんとつ町のプペル】現世の縮図?叩かれても夢を持ち続けろ!
2021年の初映画で「えんとつ町のプペル」を観ました。
絵本は読んだことがないのですが、以前に映画館で見た予告映像があまりにも美しく、そして音楽も素晴らしく、一気に心を奪われました。
✔️圧倒的な映像美
✔️テンポの良いストーリー展開
✔️心がじんわり温まり大人が泣ける
「えんとつ町のプペル」について、この3点を軸にレビューを書いていきたいと思います。
圧倒的な映像美
映像、ガチで綺麗です。
綺麗すぎて臨場感が半端なくて、アトラクションに乗っているかのような感覚になるほど。3Dだったら酔いそうなくらいです(褒めてます)。
映像のことは全くわからないのですが、フル3Dだそうです。3Dアニメとは「縦・横・高さのある三次元の世界(3Dimension)」で、トイストーリーとかピクサー作品がその代表です。
えんとつ町は煙に覆われていて光が差し込まない世界なのですが、だからこそ町の灯りが黄色や赤色でとーっても綺麗。台湾の九份を思わせるような(千と千尋を思わせるような)赤提灯も雰囲気が出ていて素敵でした。“えんとつ町”の所以を知らなければ超ロマンティックです。
ネタバレになるので詳細はかけませんが、
クライマックスシーンの映像の美しさはため息ものです。
その美しさも、3Dだからより際立っているっていうことなんですかね。
テンポの良いストーリー展開
序盤からジェットコースターのごとく(ある意味文字通り!)、
ハラハラドキドキのスピード感が抜群で
すぐに世界に引き込まれます。
その後も“一旦落ち着く”ということがなく、一難去ってまた一難というノンストップ展開です。ファンタジーなのに、のほほんと観てられない笑
そのスピード感があるので全く退屈になりませんし、かといってストレートな物語なので理解できない部分もなく、子供も絶対に楽しめる内容だと思います。
冒頭にも書きましたが、私は絵本を読んでいないので絵本verと映画verがどう変わったのかわかりませんが、映画オリジナルキャラもいるしストーリー自体も改稿に改稿を重ねているようです。(パンフレット談)
そもそも、
絵本は壮大な予告編=映画の入り口
であり
最初から映画がゴールという構想
だったそうです。この映画への力の入れよう、映画を見ればちゃんと伝わってきます。
心がじんわり温かくなり大人が泣ける
子供でも楽しめるストーリーながら、大人はまた違った視点で観て、解釈して、泣ける映画です。
煙に覆われた「えんとつ町」は、
いわば現代のSNSの世界。
何かを成そうと目立ったり、無謀な夢を掲げれば、自分のことなんか1ミリも知らない人に叩かれるーーそう、これは原作者であり映画の脚本も務めた西野さん自身の物語でもあります。
子供が観たら「イジワルな人だな」と正面から思う事も、きっと大人が観たら解釈が変わってくる。「まあ仕方ないよね」「常識的にそうだよね」などなど。
そんなちょっぴり白濁している自分の心にハッと気づき、濁りのないクリスタルのように透き通った心のルビッチの叫びに涙しちゃいます。(私は涙しました)
「えんとつ町のプペル」は映画館で観るのがおすすめ
映像の美しさもさることながら、音楽も最高(特にHYDEさん。かなりシビれます)なので絶対に映画館で観るべき映画です。
タレントや俳優を多用した声は賛否あるようですが、私はよかったと思います!窪田正孝さんなんて、プペルそのものって感じ。あと藤森慎吾の声も個人的に好きでした。
とはいえ新型コロナウイルスがまた心配な今日この頃、感染対策をしっかりし、ご自身の体調とも相談しながら映画館に足を運ぶようにしてくださいね。
2020年12月25日公開
『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト | 2020年12月25日公開
※画像はお借りしています。